2019年11月2日(土)〜2020年2月24日(月・休)まで国立科学博物館(科博)で開催されている「ミイラ ~「永遠の命」を求めて」に行ってきました!
その感想です。
おススメ度
本物のミイラを観ることができます。(レプリカもある)
本物を観ながら作品の流れを教えてくれます(音声ガイド必須)。
私は会場を2周しました(時間がなかったので2周目は早足で)。
【注意】本物ならではのリアルさがあるので苦手な方もいらっしゃるかと思います。
以下のように巡回する予定みたいなので、東京では見れない方も是非!
- 熊本:2020年03月25日〜06月07日
- 福岡:2020年07月04日〜09月22日
- 新潟:2020年10月10日〜12月23日
- 富山:2021年1月〜2021年3月(予定)
混雑具合
平日のお昼前だったこともあり、混雑していませんでした。
ただ見に来ている人はいつもの特別展よりも特に展示に興味がある人たちが多そうでした。何が言いたいかというと「人が多くない割に混雑している」「じっくり見ている人が多い」ということです。
音声ガイド
- ナビゲーター:大沢たかおさん
- ガイド数:15(特別トラック2件)
- 収録時間:約35分
- 600円
※ガイド数は少なめですが、収録時間は一般的な長さかと。1つの解説が長いということですね。
展示内容
4章立て。
地域別。
第1章 南北アメリカのミイラ
インカ帝国時代のミイラが印象的でした。すでに滅亡している文明の痕跡が当時生きていた人間を通して伝わってくるような感覚です。
また、インカ帝国以外の文明のミイラもあり、それぞれ独自な副葬品や姿・格好がありました。
手の中に本人のものでない乳歯を持っているものもありました。これはCTスキャンによって判明したそうで、近年の技術の発達によって新たに発見された謎の一例だそうです。
第2章 古代エジプトのミイラ
これぞミイラって感じの展示です。ミイラと聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは古代エジプトではないでしょうか。ねこ神
ミイラそのものの展示ももちろんあります。それ以外にも、当時どのようにミイラが作成されたのか、なぜミイラにしたのか、棺に施された絵の意味とは、など様々な視点からの展示、解説があります。
個人的には「ペンジュの棺」関連の解説に興味を持ちました。
また、腕が他人の骨、というミイラも展示されていました。これも近年はんめいしたそうです。
やはりというか、この会場が一番混雑していました。
第3章 ヨーロッパのミイラ
ここでは、乾燥させたのではなく湿地帯でみつかったミイラ(2体)について展示・解説があります。当初は男女だと思われていたそうですが今は違うことが分かっているそうです。それほどに保存状態が悪く、いまでもDNA鑑定はできず、2体の関係が分かっていないそうです。
また、別の地域の内臓を取り除いていないミイラもありました。乾燥も人口的なものでないことがわかっているそうです。初めは自然にミイラになっていたもののそれに何かを感じ取り、後に意図を持ってミイラ化させていたことをうかがわせます。
第4章 オセアニアと東アジアのミイラ
ここで印象的だったのは「肖像頭蓋骨」です。
本物の頭蓋骨に、本人の生前の顔つきに似せて肉付けしたものです。頭蓋骨を使ったデスマスクですね。これが何ともいえず迫ってくるものがあれました。
また、日本のミイラもこの会場に展示されていました。
自分をミイラにした本草学者!
全体的に橙色ぽいのは、死を悟ってから柿を食べていたことによるものだとか。柿に含まれる成分によって腐敗することなくミイラになることを身を持って証明しようとしたのだとか。
現在では、ミイラ化した主な要因は別ではないかとされているようですが、彼の身を挺した実験には頭が下がります。
江戸時代の兄弟のミイラも展示されています。
これらがミイラとなった原因は、先のヨーロッパでの湿地帯でのミイラ化の過程に近そうです。
肉体の部分が蝋と入れ替わった「死蝋化」がはっきりと見て取れます。
これも、じーっと見ていると怖くなってきます
ショップ
写真を撮るのを忘れてました。。
ミイラのぬいぐるみが多かったです。あつものようにシャツやバッグもありました。ホラーな感じのとコミカルな感じのがありました。
あと、ガチャガチャが面白そうでした。(やってないけど)
最後に
Youtube に InternetMuseum さんの取材動画が上がっていたので参考にリンクを貼っておきます。
かなりマニアックかつひとつに特化しているタイトルなのでちょっと取っつきにくい感がありますが、行ってみる価値ありです。
ではでは。