【国立新美術館】「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

2018年2月14日~5月7日まで国立新美術館で開催されている「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の感想です。

 

予習でこれだけは混雑をかき分けてでも見ておこうと思った3作品

可愛いイレーヌ(ルノワール

本特別展のポスターにもなっている「最強のセンター」です。混雑していない会場内でもココはどこよりも人だかりができていました。

本物はポスターで見る感じよりも顔の肌に透明感がありキリっと描かれていて、髪の1本1本がフワフワしていました。来ている服などはモヤっとしているようにも思えるのですが、もちろんわざとやっていて、これでキレイなお顔をより一層引き立たせているのだそうです。

ちなみに、この作品はビュールレさんがモデルとなった方から直接購入した作品だそうです。

赤いチョッキの少年(セザンヌ

セザンヌの代表作ともいわれているこの作品なのですが、いまいち良さがわからず。分かる日が来るのでしょうか。。構成が抜群との解説がありましたが、腕が長すぎるようにみえてちょっと不安な気分になりました。後の時代のキュビズムの先駆けとも言われていると知って不安になった理由が少しわかりました(キュビズムの絵は自分には合わないっぽい)

睡蓮の池、緑の反映(モネ)

f:id:mypokets:20180217222114j:plain

10章は、この絵1点のみ! そして、撮影可能! すごい~。この睡蓮は横長構成でかなりサイズの大きな絵画でした。(ミュシャ展のヤツほどではないけど)国立西洋美術館に常設展示されている睡蓮も大きなサイズなのですが、正方形(下の写真)と縦長の作品でした。

f:id:mypokets:20180217222111j:plain

比較すると~なんて言えるようになりたいです。ただ、会場の照度が違うので見え方も違ってくるのかなとも思います。彫刻が多かった「運慶展」でも感じましたが、絵画でもライティングは印象に大きな影響を与えますね。

 

実際に見て気になった2作品

庭師ヴァリエ(セザンヌ

「赤いチョッキの少年」と同じフロアに展示されています。セザンヌフロアの最後の作品。このタイトルで検索すると別の絵画がヒットします。なので、「あれ?」とちょっとびっくりしました。帰宅後に調べたら、実は検索で良くヒットする同名の絵画はナショナル・ギャラリー所蔵の別作品のようです。でも、ビュールレ・コレクションの作品のほうが自然と佇んでいるようで、好きです。

ルーヴシエンヌの雪道(ピサロ

どこが気に入ったのかさっぱりわからないのですが、2周目もジロジロと観賞しました。めずらしく絵葉書まで買ってしまいました。(絵葉書だと、いまいち。。。)あまり人気のない作品なのか素通りする人もいたくらいでしたが。何気ない日常の風景を、自分にとってちょうどいい明るさ?ソフトさ?で描かれていると感じました。あまり有名ではないけどいいなぁと思える作品に会えるのも展覧会のいいところですね。(特に細かいことを知らない分からないミーハー初心者にとっては。)

 

盗まれた→戻ってきた4作品

全て展示されていました。きっと日本でのそろい踏みはもう見れないのではないでしょうか。各章にバラバラと展示されています。一応列挙しておきます。

 

最後に

図録を買おうか迷ったのですが、結局購入しませんでした。うーん、買っておけば良かったかもなと思っています。

皆さんも、ぜひ手に取って、見てから判断してください。

印象派の絵画が好きな方はきっと満足できるのではないでしょうか。

 

(※)ちなみに去年は10くらいの特別展に行きましたが図録を購入したのは「大英自然史博物館展」だけです。(それより前に買ったのは何年前だろう。。そもそもミュージアム離れしてましたけど)そのくらい図録を買わない人です。今年は図録購入候補の特別展が3つもあるので気が引けたというのもあります。

 

ではでは。