【東京国立博物館】「仁和寺と御室派のみほとけ展」に行ってきました。書道をしている人にもおススメ。方丈記も観れます。

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東京国立博物館で開催されている「仁和寺と御室派のみほとけ - 天平真言密教の名宝 - 展」に行ってきました。

2017年末にあった「運慶展」ほどの派手さはありませんが、伝統ある1つのお寺に関連した文化財に絞った展示は深みがあったように思います。

東博さんの特別展ではいつものことなのかもしれませんが、当然のように国宝・重要文化財が並んでいます。(通常展示でも国宝ありますからね。。)また、展示を大きく分けて前後半(細かくすると8期間)に分けて展示替えがあるようです。展示替えで見れない文化財も合わせると全てで174もの出品です。東博の特別展は広くて多いので1日で2周するとかなり疲れます。お時間があれば期間をずらして来館するのもいいのかもしれません。

 

音声ガイド

いつものとおり音声ガイドを借りました(520円)。手許にある音声ガイドリスト(前期1/16-2/12)によると収録時間は約35分。ガイドは20つ、ボーナストラックが3つ入っています。9つの国宝、10の重要文化財の説明音声が入っています。(1つのガイドで1つの文化財というわけではないのでご注意を。1つのガイドで3つの作品を説明してくれているものもあります。)

 

展示構成
第1会場 第1章 御室仁和寺の歴史
第2章 修法の世界
第3章 御室の宝蔵
第2会場 第4章 仁和寺の江戸再興と観音堂
第5章 御室派のみほとけ
 
仏像はちょっと・・・という人でも。

歴史か書道に興味があれば面白いと思います。かくいう自分も、これから色々見ていこうと観賞を始めたばかりです。そんな自分が言うのもおこがましいですが、いまのところ東博さんの特別展でハズレはないですね。

今回の特別展はお寺関連なので仏像ばかりかと思っていたのですが、第1章はほとんどが「書」です。時の天皇をはじめとする皇族などなどの手紙などが展示してあります。残念ながら、かな文字が読めないのですが、もし読めたら数倍は興味深かったと思います。(もちろん説明書きはありました)ですので、書道をたしなんでいる方は、深く観賞できると思います。

また、仁和寺は御室ということで、時々の天皇はもちろん、教科書に載っているような歴史上の事件や人物との関連の深い文化財も多数あります。その昔、教科書で読んだ文字の羅列の証拠が、1つの文化財として形が残っているというのはすごいことです。学生のときに見ていたら、専攻がかわっていたかもなぁ・・・とすら思えます。

ちなみに、みんな素通りしていたのですが「方丈記重要文化財)」が展示されています。レプリカか何かかと思って東博の方?(ボランティアの方?)に聞いてみたら本物とのことでした。「方丈記」はなんとなく好きな作品で学生の時は「方丈記」で古文の勉強をしていました。(おかげで高2の夏?までは全統模試で古文満点でした)思わぬところで本物に出会えて感動しました。(正直言ってきれいな字とは言えないものでしたが。)

 

撮影可能な場所もありました

今回の特別展では、1か所だけ撮影可能な展示がありました。フラッシュはダメです!

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多くの方が全景を撮影しようとできるだけ下がって構えているのですが、特定の仏像のアップを撮影した方がかなり前に陣取ってしまって全景を撮りたい人がいつまでも撮影できずに動けないという状況になっていました。これはまぁしょうがないですかね。このときは混雑していなかったので、それほど渋滞していませんでした。混雑の程度によっては、撮影を諦めて2周目に期待するほうが良いかもしれません。

 

最近は撮影可能な展示を設けるのが普通なのでしょうか? 

ど素人からすると「文化財は撮影できない」という固定概念がありました。なんにせよ、撮影ができるかもしれないので、美術館・博物館に行くときにはスマホは手許に持っておきましょう。

 

ではでは。